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作家




 ダニロ・アローナ(Danilo Arona)、1950年、アレクサンドリア市生まれ。現在も在住。作家であり、新聞記者、フリーランス・ライター、エッセイストとしても活躍。さらに数十年、幻想映画・文学を研究し、イタリアにおけるファンタジー、ホラー、SFに関わる作品・雑誌・現象などの専門家。いろいろなテーマについて数多くのエッセイを書いた。

 

ヴィットーリオ・カターニ(Vittorio Catani)、1940年、レッチェ市生まれ。SF作家、評論家であり、現在イタリアのバーリ市に住んでいる。リタイアした元銀行員であり1962年から小説・エッセイを書き始める。カターニ氏の作品は数多くのヨーロッパ国々の言葉(フランス語、ドイツ語、ハンガリー語)に翻訳されている。1990年にMondadori出版社で出された『Gli universi di Moras』によってイタリアの最も重要なSF賞、「Urania賞」を受賞し、イタリアの優れたSF雑誌(「Galaxy」、「Galassia」、「Delos」、「Robot」、「Nova Sf」など)並びに 「L'Unita'」、「Bit」、「L'Eternauta」、「Il Secolo d'Italia」という有名な新聞に短編と記事を数多く載せている。近頃「La Gazzetta del Mezzogiorno」新聞とも協力している。「Delos」誌の監修でもある。

 

マッシモ・チーティ(Massimo Citi)、1955年7月29日、ブレッシャ市(イタリア)生まれ。教科書、科学に関わる本などが専門である書店CS Coop. Studi Libreria Editrice Torinoの経営者であり、CS Coop. Studi Libreria EditriceTorino社(同系列出版社)の監修長であり、SF作家。チーティ氏の作品はいろいろな雑誌、アンソロジーに掲載され、また彼はLN-LibriNuovi誌と「Fata Morgana」アンソロジーシリーズの副監修長でもある。2002年に第2オメラース賞(Premio Omelas。民法に関する問題をテーマとした作品の賞であり、Amnesty internationalの支援もいただいている)を受賞した。

 

ジャンルカ・クレモーニ/“クレモ”(Gianluca Cremoni/ “Kremo”、1970年、リヴォルノ生まれ。作家、詩人、音楽家、俳優。1995年KOLKipple Officina Libraria)文化協会創立いろいろな企画をかけた2000年から、SFが専門である「Avatar」誌の編集長にもなる。主な作品に『Il Grande Tritacarne』(99)、『Ghiaccio mauve』(2002)など。

 

アレッサーンドロ・デフィーリッピ(Alessandro Defilippi)、1956年、トリノ市(イタリア)生まれ、現役精神分析学者、作家。代表作はゴシック・ストーリー・アンソロジーの『Una lunga consuetudine』 (Sellerio, 1994)、心理スリラー小説の『Locus Animae』(Passigli,1999)、人間・情熱・政治・神秘主義がテーマであるゴシック小説の『Angeli』(Passigli 2002)など。デフィーリッピ氏は詩人でもあり、脚本家としてR.ファエンザ(R. Faenza)監督の映画『Prendimi l'anima』の製作に参加したこともある。数多くの雑誌やアンソロジーに作品を出版し、『Il motore di Mario』 と『Sogno di Teseo』という短編は幻想アンソロジー『Fata Morgana 6』や『Fata Morgana 7』(CS Coop. Studi Libreria Editrice)に載った。

 

ディエゴ・ガブッティ(Diego Gabutti、1950年、トリノ生まれ。新聞記者、批評家、翻訳家、作家。1978年に、SFと共産主義をテーマにしたエッセイの本を出し、それはなかなか話題になった作品である。SF辞典も書いたし、1984年にセルジオ・レオーネ監督とのインタビューである本も出版した。主な小説として『Un’avventura di Amadeo Bordiga』(82)、『Pandemonium』(95)。

 

マリオ・ジョルジ(Mario Giorgi、1956年、ボローニャ生まれ。1993年に『Codice』と言う小説で第七回イタロカルヴィーノ賞を受賞した。主な作品に『Biancaneve』(95)、『Sulla torre antica』(98)、『Torpore』(2001)など。

 

ファビオ・ラストルッチ(Fabio Lastrucci、1962年、ナポリ生まれ。イラストレーター、漫画家、彫刻家、劇作家、作家。数多くの雑誌(「Strane Storie」誌など)やアンソロジー(『Oltre il reale』、『Fata Morgana』など)に自分の作品を掲載し、2000年にCosseria Galactica賞を受賞した。更に、2002年と2003年に、彼の短編はDouglas Adams賞大賞最終候補となった。

 

ダーヴィデ・マーナ(Davide Mana)、1967年。微小古生物学士号を得、翻訳者、英語教師(その上、プログラマー、コールセンター・オペレーター、ウェッブ・デザイナー、“人間案山子”など)の多彩な仕事を青年期より経験したが、現在、トリノ大学でフリーランス・微小古生物学士コンサルタントとしても働いている。マーナ氏は多くのRPG協会やlovecraftian clubのメンバーであり、同時に「The Whisperer」、「The Black Seal」、「D20 Weekly」、「Delta Green: Countdown」 (Pagan Publishing, 1999)というアメリカ雑誌に記事をよく寄稿する。イタリアでは、「LN-LibriNuovi」誌の協力者であり、その雑誌のため、SFに関わるエッセイを数多く執筆した。<web-portal epalaeontology.com.>の科学担当者でもある。英国のエリザベス一世時代文学や東洋文化に深い興味がある作家。書き下ろし短編『大帝国の大いなる地図』は、『魔地図』、異形コレクション、井上 雅彦監修、光文社文庫(2005)にも収録。

 

レナート・ペストリニエロ(Renato Pestriniero、1933年、ヴェネツィア生まれ。イタリアSFの創立者の一人である。1958年に、『Oltre il cielo』と言う作品で短編を書き始め、代表的な小説に『Quelli dei quadri』。

 

ジャンルイジ・ピル(Gianluigi Pilu。医者、作家。『Sabato mattina con cole Porter』を書いた作家で、実は、全部でただ20ぐらいの短編を執筆したのに、それらはイタリアSF・ファンタジーにとってとても大事な作品になったのである。1989年から、専攻である新生児医学の研究のみに夢中になり、現在、その分野なら全世界で名が知れた研究者である。

 

マッシモ・スマレ(Massimo Soumaré)、1968年、トリノ市生まれ。翻訳家、作家、監修者、日本文化コンサルタントなど。専門雑誌の「Quaderni Asiatici」(Centro di Cultura Italia-Asia "G. Scalise", Milano)や「A Oriente!」 (La Babele del Levante, Milano)と協力し、後者のため、日伊2ヶ国語版『A Oriente!8号日本特集』(2002)を監修した。UTET出版社の、イタリア語大百科事典全10巻の『Grande Dizionario Enciclopedico Nova』 (Torino、2001。以後、2003年に『L'Enciclopedia‐La Biblioteca di Repubblica, La Repubblica, Roma』と名を改めて再出版された)の現代日本文学の項目作成。自分の小説を執筆しながら、宮沢賢治、夢野久作、早見裕司、立原道造などの作家の作品だけでなく、上方落語に関わるインタビュー、日本人文学者のエッセイも数多く翻訳した。

 

シルビア・トレヴェース(Silvia Treves)、生化学士号を得、何数年かトリノ大学で働いた後、中学校の化学と数学の先生として活動。現在、LN-LibriNuovi誌と「Fata Morgana」アンソロジーシリーズの監修長。2001年に第1オメラース賞を受賞し、純文と幻想の作品を多く出版した。マッシモ・チーティ氏と結婚している。

 

 リッカルド・ヴァッラ(Riccardo Valla、1942年、トリノ生まれ。監修者、批評家、翻訳家など。40年前からイタリアの幻想文学の分野で活躍し、SF・ファンタジー文学と純文学が専門である大手出版社のMondadoriNordBollati Boringhieriのために働くことがあった。彼の英文学、サイエンス、SF,政治学、オペラへの深い知識やその皮肉な魂、温和な性格によってイタリアSFの伝説的な人物になった。近頃、ベストセラーの『ダ・ヴィンチ・コード』をイタリア語に翻訳した。